今回取材させていただいたのは、北大路駅から自転車で5〜10分程の場所にある、北山通りの珈琲屋「かふぇまいすたーたなか」です。お店を経営している田中元さんにお話を伺いました。
今年で創業42周年
今年で創業42周年を迎えたかふぇまいすたーたなか。店主の田中さんは珈琲専門店で10年以上働き、技術と知識を得た後、今のお店を始められました。
お店は広い窓から柔らかい太陽の日差しが注ぐ、温かくて心地の良い空間です。また、店内に入った瞬間から漂うコーヒーの良い香りも印象的です。
サイフォンで淹れる香り高いコーヒー
最近の主流は、ドリッパーとフィルターを使い、ろ過しながらコーヒーを抽出する「ドリップ式」ですが、田中さんは「サイフォン式」という昔ながらの抽出方法を利用しています。
「サイフォン式」とはロートやフラスコなどで構成され、蒸気圧を利用してお湯を押し上げ、高温度のお湯とコーヒー粉を浸漬して抽出する方法です。また、味にブレが少なく同じ味を再現しやすいという特徴があります。サイフォン式で抽出したコーヒーは柔らかく、すっきりとした味わいになります。
私も実際に見るのは初めてだったのですが、目で見ても楽しめる抽出方法なので、コーヒーを淹れてくださる田中さんにも注目してみてください。
14種類のコーヒーから自分好みの味を
コーヒー豆は品種11種類、ブレンドを含めると14種類のメニューから選べます。コーヒーの苦味や酸味がわかりやすく数値で示されているので、自分好みの味を見つけることができます。
ちなみにお店一番人気はサントスブレンド。
苦味の強いコーヒーでしたが、すっきりとした後味でとても美味しかったです。
食べ物の持ち込みは自由!
「かふぇまいすたーたなか」の特徴は、和菓子・洋菓子・パン類など食べ物の持ち込みが自由なことです。お店の周りにパン屋さんやケーキ屋さんが多いことも理由の一つですが、「俺の珈琲」と看板にあるくらい田中さんのコーヒー愛が強く、美味しいコーヒーを提供したいという想いが伝わってきます。
さすが珈琲専門店。
店主の田中さんの思い
「珈琲の専門店が減ってきている今、このようなお店もあるのだということをたくさんの人に知ってもらい、また、いろいろな種類のコーヒーを飲んでみてほしい」とおっしゃっていました。
現在、50代や60代のお客さんが多いそうなのですが、この記事をきっかけに若者にも知ってもらいたいと感じました。ぜひ一度「かふぇまいすたーたなか」に訪れてみてください。
お忙しい中、今回の取材にご協力していただき、本当にありがとうございました。
(取材:大谷大学1回生 木村紗也)
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「かふぇまいすたーたなか」
【住所】〒603-8063 京都府京都市北区上賀茂今井河原町10-12
【電話】075-722-8551
【営業時間】8:00~20:00