今回私たちは北大路商店街にある「伊藤珈琲」を訪ねました。
お店入口の扉の横には大きな焙煎機があり、店内入口にはたくさんの種類のコーヒー豆が並んでいます。客席は奥のスペースにあり、店内は落ち着いた雰囲気が漂っています。
今回、お話を伺ったのは店主の伊藤逹さん。伊藤さんは前職も喫茶店で10数年間勤められました。最初はアルバイトとしてたまたま喫茶店での仕事を始められたのが、勤めるうちにだんだんと独立したいという気持ちが強くなったそうです。そして、2004年6月に北大路で「伊藤珈琲」を始められました。
店頭にある大きな焙煎機
たくさんの種類のコーヒー豆
京風焙煎珈琲ってなに?
伊藤珈琲では「京風焙煎珈琲」を味わうことができます。京風焙煎珈琲は、あっさり、さっぱりとしているけれども、うま味はしっかりとした味わいになっていて、伊藤珈琲でしか味わえないコーヒーです!
マイルドなブレンドコーヒーやストレートな濃いコーヒーが人気だそうですが、伊藤さん自身は、苦いコーヒーよりも酸味の効いたフルーティーなコーヒーが好みだそうです。
伊藤珈琲ではコーヒー豆の販売もされていて、フルーティーな風味のするコーヒー豆をまとめ買いされるリピーターの方もおられるそうです。
また大谷大学とのコラボ商品もあります。8年前、大谷大学での新入生歓迎会に際して、「なにか目新しいものを作りたい」と伊藤珈琲と大谷大学がタッグを組んでオリジナルコーヒーを開発されました。
左から大谷coffeeはるかぜ、ブラジル樹上完熟、珈舎ブレンド
コーヒーのこだわりは?
そんな伊藤さんにコーヒーのこだわりを聴くと、「”こだわらない“がモットー」という答えが。
伊藤珈琲はすべて自家焙煎で、伊藤さんが「美味しいかな」と思って選んでいるコーヒーばかりなんですが、自分の好みよりも、お客様の好みに合うかどうかが大切、とのこと。「お客様に喜んでもらえることが何よりうれしい」そうです。
こだわりを押し付けるのではなく、お客様に寄り添ったコーヒーを作りたいという伊藤さんの強い思いが伝わってきます。
伊藤さんにとってコーヒーとは
伊藤さんにとってコーヒーとは、「サービスのツール」。
「お客様へのサービス、お客様のために何かをすることが一番の商品」と伊藤さんは言います。
「伊藤珈琲にきて、ちょっと一服したい、おしゃべりしたいという人に、道具として美味しいコーヒーやケーキを提供する。つくるものは美味しいものでないといけないのと同時に接客が良くないとすべて台無しにしてしまう。良いサービスかどうかは人次第」と伊藤さんに教えていただきました。
伊藤さんのコーヒー、喫茶店に対する熱い思いを聴いて「美味しい」だけではいけないことを知りました。
お忙しい中取材を受けてくださった伊藤さん、ありがとうございました!
北大路駅から徒歩ですぐなので、みなさんも美味しいコーヒー、サービスを体験してみてください!
メニューの一例
コーヒー 京風bitterブレンド \540
はるかぜ \540
ケーキセット \830
(写真は、苺のショートケーキ、栗のケーキ)
(取材:大谷大学3回生 山下愛加)
「伊藤珈琲」
住所:〒603-8142 京都市北区小山北上総町43-3 中道ビル1F
TEL・FAX:075-492-0033
営業時間:7:00-19:00
定休日:毎週火曜日
ウェブサイト:https://www.ito-cafe.com/