今回、私たちは大徳寺の大慈院で座禅体験に行ってきました。大慈院では、誰でも簡単にやさしい坐禅が体験できます。私は今回が、初めての坐禅体験なので楽しみにしながら、訪問しました。
どんな場所で座禅するの?
大慈院は天正年間に大徳寺129世・天叔宗眼(てんしゅくそうげん)が創建したとも言われています。その後金屋宗知が昭堂を建立し、左京亮が池泉を整備して廟を建てました。しかし1830年(天保元年)の文政の大地震によって倒壊し、1847年(弘化4年)に再建されました。大慈院は臨済宗大徳寺派大本山・大徳寺の塔頭にある歴史的に古い建造物です。
坐禅を体験
大慈院では、8時〜9時と10時~11時の2回坐禅体験が開かれています。私たちは10時からの坐禅体験に参加してきました。体験では、まず御堂で住職さんから坐禅について基本的な説明を聞きます。その後庭園に移ります。美しい庭園を目の前にして、坐禅を組みはじめます。
「やさしい坐禅」がテーマ
「坐禅」と聞くと、「厳しい」というイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、大慈院では、初心者の方でも気軽に楽しめるように、「やさしい坐禅」をテーマに「セルフメンテナンス&ゆる坐禅」という独自のプログラムを提供しています。坐禅の要素を「脱力・姿勢・重心・呼吸・陰陽」の5つに分けて、足の裏や指の関節をほぐしたり、肩や首を回したり、深い呼吸とともに体を動かします。自分の呼吸に集中しながら体を動かしていると、いつの間にか力みが取れ、全身が軽くなっていく感覚を味わえます。その後は本堂に寝転びながら坐禅の姿勢を体験します。大慈院では難しいポーズに悪戦苦闘したり、正しい姿勢を気にしたりするのではなく、簡単にできるポーズや体操を中心に、心と体もほぐすことができます。
体験してみて感想
私自身、坐禅は初経験ではじめは10分間も姿勢を保つことができるかなどの不安もありました。ただ実際に坐禅を行ってみると集中力が続き、終わった後は、スッキリとした気分になりました。精進料理が食べられるプランもあるので興味のある方は、ぜひ食べて欲しいです。普段の生活のなかで、自分を振り返る時間はあまりなかったのですが、改めて自分を見つめ直すことができ、大変貴重な体験となりました。
(取材:大谷大学3回生 谷口瑠征)
基本情報
開催日程
通年 限定日 ※予約カレンダーをご覧ください。
(所要時間:約1時間~約2時間30分)
アクセス
・地下鉄烏丸線「北大路」駅から市バス101・102・204・205・206系統「大徳寺前」下車徒歩約8分
・JR嵯峨野線「二条」駅から市バス206系統「大徳寺前」下車徒歩約8分
【時間】
① 朝坐禅と泉仙の朝ごはん 各日8:00~10:00
② 朝坐禅のみ 各日8:00~9:00
③ 坐禅と泉仙の昼ごはん 各日10:00~12:30
④ 坐禅のみ 各日10:00~11:00
場所 大徳寺大慈院
大慈院ホームページ
l大慈院│大徳寺 大慈院 (daitokujidaijiin.com)