今回取材させていただいたのは、京都市内で1番長い商店街、新大宮商店街にある「とり山 卯吉」です。
とり山卯吉は、地域の若いお母さんからご年配の方まで、幅広い世代の方々に愛されるお店です。
今回は、店主の奥様である鳥山さんにお話を伺いました。
もともとは漬物屋として、昭和14年に創業。平成20年からは左京区大原で、うどんのお店「卯吉」を始めます。平成26年に新大宮商店街に移り、鳥惣菜、からあげなどテイクアウトのお店を始めたそうです。
今のお店の名前は、とり山は名字から、卯吉はうどん屋さんの名前から取ったそうです。
種類豊富なメニュー
とり山卯吉は、とり惣菜のお店なのでもちろんメインのメニューはからあげですが、他にも色々な種類の惣菜が並んでいます。
からあげの他には、鶏皮せんべえ、コロッケ、鳥肝のしぐれ煮、白味噌仕立ての大学芋やとりめしおにぎりなどのメニューがあります。
実際に、鳥皮せんべえをいただいたのですが、とてもパリパリでやみつきになるおいしさでした。
また、とり山卯吉では、北山の店舗の他に全国の百貨店への出張販売もされています。そこで買われたお客さんが「遠いところからでも買いに来るほど美味しい」と言ってくださるほど、こだわりの商品ばかりを置いています。
そして、店舗で売っているからあげは、塩からあげと、にんにくしょうゆで味付けされた鶏のももからあげのみですが、百貨店では七味や抹茶塩、九条ネギなどの京都のならではの調味料やトッピングのからあげも販売されています。店舗でも、お店の人に伝えればいつでもトッピングしてくれるそうなので、気になる方は是非ひと声かけてみてください。
地域に寄り添ったお店づくり
新型コロナウイルスの影響で、百貨店への出張販売もなかなか出来なくなった中、改めて振り返ってみて、地域を大事にしていく必要があると考えられました。そして、以前は通りに面する側は、窓しかなく見下げる感じだった店構えを、屋台のような親しみやすい外観へと改装されたそうです。
そして、思うように外食がしづらくなった環境にあわせて、お弁当の販売を開始され、地域のご年配の方に大変喜ばれています。
とり山卯吉が愛されるわけ
鳥山さんに今後の目標をお聞きすると、「1ヶ月に何回かとり山さんのからあげ食べたいなあと思ってもらえる、頭の隅に置いてもらえるようなお店にしたい」と教えて下さいました。取材中に、実際に買いに来られたお客さんと、とても気さくにお話をされており、お客さんとのコミュニケーションも大事にしておられるのだなと感じました。買いに来られたお客さんとの色んな話をきっかけに、とり山卯吉の良さが広がっているのだと思います。
お忙しい中、突然の取材にも快く対応して頂き、本当にありがとうございました。
(取材:大谷大学2回生 平田 取材日:2020年11月26日)
とり山 卯吉
住所:〒603-8425 京都市北区紫竹下緑町1
TEL:075-492-7813
営業時間:10:00~18:00
ホームページ: http://www.toriyama-ukichi.jp/