今回は「キタ区の再発見」をテーマに街頭インタビューを行いました。
北山駅前や植物園、賀茂川沿いを歩く人たちに次の3つの質問をたずねました。
Q1「京都市北区でよく行かれる場所や魅力的だと思う場所をお聞かせください」
Q2「コロナ禍になって制限されたこと」又、「コロナ禍が緩和された際にやりたいこと」をお聞かせください。
Q3「大学生に伝えたいことやアドバイスをお聞かせください」
Q1「京都市北区でよく行かれる場所や魅力的だと思う場所をお聞かせください」
「加茂川{鴨川}」
「テレビをつけるとコロナウイルスのニュースばかりで外出しづらいが、運動をするのを休むと足が弱ってしまうので、家からすぐ近くの加茂川に毎日行きます。今一番の悩みはコロナウイルスの感染が怖く、家から近いところにある北大路ビブレに行けないのが辛い。」(Y・I)80代
Y・Iさんは10年ほど前に兵庫県姫路から京都市北区に来られ、加茂川で魅力的なのは季節によって咲く花が 変わり、毎日花を見ることのようです。
「北区は自然が豊かで加茂川をぼーっと眺めるのが良いんです!私は河川敷で篠笛を吹いて10年目です。 ほぼ毎日、堀川から行きはバスで帰りは約3時間かけて歩いて帰っています。」(S・S)70代
「左京区から北区の加茂川河川敷まで1時間30分かけて散歩しています。私は建築関係の仕事をしていたので、体が丈夫で健康なのですよ。」(N・H)60代
定年後始めた、散歩と自転車が当時の健康な体を維持できているそうです。
「上賀茂神社」
北区で街頭インタビューを行うと上賀茂神社という声が多く挙げられました。
「上賀茂神社は自然豊かで芝生も整備されていてピクニックもできる。」(M・A)30代
M・Aさんは1歳のお子様がおられ、東京から転勤で京都市北区にこられました。
京都は山に囲まれ、自然が豊かなので子どもをつれて北区もっと深く知っていきたいそうです。
「上賀茂神社は非常に静かでほっとする」(S・S)70代
今回、おすすめしていただいた上賀茂神社は、京都最古の歴史を有する神社であり、国宝や重要文化財、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
現在、上賀茂神社の宮前広場では、整備工事が行われています。上賀茂神社前は交通量が多く、通行も不便であったが、歩道は1.5メートルから4.5メートルに広がるため、参拝も便利になります。また、参拝者が御薗橋を渡って来た際に、ひと目見て神社が分かるようにと2020年末に一ノ鳥居前に大鳥居が設置されました。みなさんもぜひ、参拝してみてはいかがでしょうか。
「京都府立植物園」
「お花がいっぱいで、子どもの散歩にも良い」(M・A)30代
「東山に住んでいるのですが、よく京都府立植物園に行っていて、いまの時期はバラ園がきれいなんです!!」(S・Y)80代
高校の同級生と植物園のバラを見に来られたそうで、今年で4年目だそうです。
「娘と千葉から3泊4日の京都旅行で京都府立植物園のバラを見に来ました!」(Y・T)50代
そこで私たちは地元の人におすすめされた京都府立植物園に訪れてみました。京都府立植物園は地下鉄烏丸線北山駅を降りてすぐの場所にあります。
植物園は四季折々に変化する植物があり春夏秋冬、晴れの日、曇りの日、雨の日、どの日に行っても様々な花や植物が見られます。観光客からはもちろん、地元の人たちもたくさん訪れる、愛されたスポットです。
私たちは、地元の人たちにおすすめしていただいたばら園と旬の花である「あじさい」を観に行きました。
あじさいは6月上旬から7月の上旬までの梅雨の時期に咲く花です。植物園ではヤマアジサイやガクアジサイ、西洋アジサイなど約180種類、2500株を植栽しておられます。
写真にあるように同じアジサイでも色や形が全然違います。
次に地元の人から特におすすめされたバラ園を観に行きました。バラは5月から11月ごろまで咲き続け、特に5月から6月の間が見ごろです。世界中から集められたバラが約30種類植物園にはあり、バラのなかにも旬の頃から咲き始めるバラや秋ごろまで咲き続けるバラなど、多くの種類があります。
写真の花は「クイーン・エリザベス」というバラ科の花です。特徴として甘い香りのある鮮やかなピンクの丸弁の大輪を房咲きに咲かせます。まっすぐ気高く花をつけるダイナミックな樹形のバラです。エリザベス女王の戴冠にちなんで命名された花です。
この花はアメリカから生まれた花ですが、他にもドイツから生まれたバラや、フランス、ベルギー、さらに日本まで世界中から集められたバラがこの京都府立植物園のばら園に集まっているのです。
一押しだったこのスポットは大変多くの人でにぎわっていました。鑑賞を楽しむ人、写真をとる人、模写をする人、休憩をしながら花と楽しむ人など、楽しみ方はそれぞれです。
癒されたい方、季節を楽しみたい方は是非植物園に行ってみてはいかがでしょうか。
京都府立植物園
・所在地
〒603-0823
京都市左京区下鴨半木町
・開園時間
午前9時から午後5時まで(入園は午後4時まで)
・休園日
12月28日から1月4日まで
・ホームページ
「IN THE GREEN]
30代の女性から、おすすめの飲食店を紹介していただき、実際にお店に行ってきました。紹介して頂いたお店は、北山駅から徒歩2分、駅横にある京都府立植物園北山門のすぐ近くにあるIN THE GREENというイタリア料理店です。
IN THE GREENはお店の外観、内観ともにシンプルな白色を基調としたお店になっていました。店内を見渡すと白い壁に木製のインテリアがあり、外には植物園の壮大な緑が1面広がっていて、ゆっくりくつろぐことができるとてもオシャレなお店でした。
そこで私たちが頂いた料理は、女性の方にオススメして頂いた週替わりランチです。ランチメニューは6つある中そのうち2つは週替わりランチとなっており、週替わりランチプレート、週替わりパスタランチともに頂きました。どちらもボリュームがあり、旬野菜を使った料理も大変美味しかったです。週替わりで料理が変わるため飽きることもなく、何度も訪れたいと感じたお店でした。
また、IN THE GREENでは、バーベキューやウェディングパーティーをテラスで楽しむことができ、思い出を作りたい人にもおすすめです。みなさんもぜひ1度、訪れてみてはいかがでしょうか。
Q2「コロナ禍になって制限されたこと」又、「コロナ禍が緩和された際にやりたいこと」をお聞かせください
「コロナ禍になって制限されたこと」
・外出(4人)
・外出が一番多く、遠出に限らず地元でも制限されている場所が多くあったようです。特定の場所だけにコロナウイルスが存在しているのではなく、私たちの身の回りにも存在しているウイルスなので家から出る機会も減りました。
・大学の対面授業(2人)
街頭インタビューに答えてくれた大学生2人組は、前期の授業がオンラインとなり、友人にも会えず、課題に追われていると話してくれました。大谷ではほとんどが対面授業となり、友人とも会えることがあたりまえとなっていたが、以前経験した先生や友人に会えない苦痛を思い出しました。
・外食(3人)
外食に関しては全世代共通して制限されてようです。飲食店の完全休業、時短営業によって行けない現状と感染することが怖くて安心していけない。2通りがありました。
・その他
・子育て中の方は児童館や遊び場の閉鎖によって子どもと一緒にいることが増え、目が離せないようです。
・大学生はバイト先の休業・時短営業によってシフトを削られてバイトができない方もおられました。
・映画館、飲み会、演奏会、サークル活動などの楽しみにしていたことが制限され、苦痛に思う方がおられました。
「コロナ禍が緩和された際にやりたいこと」
・旅行(3人)
一番多いのは旅行でした。夫婦で遠いところによく出ていた方は行きたいところがたくさんあるので緩和されたらすぐにでも行きたいと話してくださいました。さらに、遠方の友人・親戚に会いたいという声もありました。
・カラオケ(2人)
緩和され、カラオケに行きたいという思いは大学生に多くいるようです。完全個室・マイクの受け渡しによって完全休業しているお店も多くなる中で、緩和されたらカラオケに行きたいという思いをもっている方は少なくないと思います。
・外食(2人)
外食や外でお酒を飲むことを待ち望んでいる方も多くおられることも分かりました。京都府では飲食店に対する制限が厳しく、経営者側もお客さんのどちらも苦しい戦いをしているようです。
Q3「大学生に伝えたいことやアドバイスをお聞かせください」
・若いと思って、新型コロナウイルスを甘く見てはいけない。自分の命は自分で守ってください。(Y・I)80 代
・本を読むことがオススメです。(R・T)10 代
・自由な時間が多いと思いますが、自身の為にも先のことを考えて時間を過ごして欲しい。(N・H)60 代
・将来いやでも働くので、沢山遊ぶこと!!♡♡(M・A)30 代
・音楽を聞いて、おうち時間を楽しもう。(I・T)10 代
・若い人に頑張ってほしい。自分のやりたいこと、目的を持って大学に行ってほしい。(S・Y)80 代
・遊んで欲しい、いつか役に立つ。(S・S)70 代
・将来に向けて頑張ってください。(T・K)80 代
・新型コロナウウイルスの影響で出来ていたことが出来なくなってきた時代なので、出来るようになったら、思いっきり楽しんでください。(Y・T)50 代
たくさんのコメントありがとうございました!学生のうちは思いっきり楽しみながら、将来のことを考え、友達とたくさんの思い出を作りたいと思います!
「街頭インタビューを終えて」
今回はキタ区での街頭インタビューを行いました最初は短時間で行い、インタビュー協力者を増やす予定でしたが、途中からはひとりの協力者とじっくり話して事前に考えたインタビュー内容と世間話を交わすことにしました。キタ区を歩く人たちのほとんどが鴨川の河川敷を訪れ、その河川敷はゆっくりと時間が流れていることもあり、ほとんどの人が私たちのインタビューに暖かく答えてくださいました。私たち学生も人との交流は久しぶりだったので話すと楽しく、時間を忘れるほどひとりのインタビュー者と話していました。今後も感染対策を十分に行い、キタ区を歩く人たちと交流を続けたいです。 (3回生 井上玲音)
街頭インタビューを通して、まだまだ知らないキタ区の魅力を再発見でき、これからの大学生活がもっと楽しみになりました。また、日常生活のお話も聞き、インタビューした方とゆっくり話せることができ、深い話も聞くことができたので、これからの自分のためにもなるインタビューでした。街頭インタビューに協力してくださった方、ありがとうございました! (2回生 立入龍)
今回、店に取材に行くのではなく、キタ区や日常的にキタ区へ訪れる人へのインタビューを行いました。初めての試みで正直どうなるか心配ではありましたが、インタビューをさせていただいた方は皆優しく、また私たちの身になるようなお話をたくさんしてもらいました。また、私たちが知らないキタ区の魅力を知ることができました。取材に協力してくださった皆様、本当にありがとうございました! (2回生 岡本萌里)