【閉店】ホッと一息つく空間に「furupuu cafe」

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 ★現在、このお店は閉店されています。

お店のイメージは真っ白な四角い箱 

 京都の鞍馬口駅から5分ほど歩いた住宅街。鞍馬口の商店街から少し外れたその場所は、古風な佇まいの民家と新しく建てられた建物が入り混じる落ち着いた空間が広がる。そこに現れる『真っ白な四角い箱』。今回、取材で訪ねたカフェの最初の印象だ。それでは、この四角い箱の中身を探っていこう。 

 

 

 

furupuu cafeの始まり 

こちらのカフェがオープンは、2013年。この時期、この場所でお店をすることになったのは「たまたま」だという。このお店でまず気になるそのお名前。「furupuuって初めて聞く言葉だな」と思った人も多いのではないだろうか。それもそのはず、「furupuu」とはお店がつくった言葉だそう。お店の名前を悩んでいた際、お子さんに「何がいい?」と聞いてみると返ってきたのが「フルプゥ」という言葉だった。その音にアルファベットを付けて、そのままお店の名前にしたという。 

 

また、お店の入り口の目印になっている旗もお子さんが遊びで書いたものを飾っているというから面白い。コップとナイフとフォーク、そしてクローバーが描かれており、子供を連れて入りたくなるような、柔らかい雰囲気を作り出すことに一役買っている。

特徴を持たないのが個性的 

店主さんに「このカフェの特徴を教えてください」とたずねたところ、「どういうものだと思いますか」と反対に質問されてしまった。 

お店の外観は、真っ白な箱をイメージし、できるだけ手を加えず、窓と白で落ち着いた雰囲気になるよう意識したという。店内家具やインテリアも外観同様シンプルだ。 

お店によっては店主さんの想いや考えがお店のデザインやメニューに色濃く表れているところもあるが、このカフェはそれとは正反対。「来ていただいた方が、好きなように受け取って、それぞれの時間を過ごしてもらえればいい」。店主さんのこうした考え方こそが、こちらのカフェの特徴とも言える。 

 

 

店内をよく見ると、四季折々の装飾や小物が置かれているが、これらは奥さんの手作りだという。シンプルではありつつも、どこか温かみが感じられるのは、奥さんやお子さんらの作品が、空間のアクセントになっているからかもしれない。 

 

自由に選べる豊富なメニュー 

 続いてメニューのご紹介。「これを食べに来て欲しいというのはない」と店主さんらしいお答えだったが、日替わりのプレートとオムライスが人気とのこと。また、パスタの種類も豊富で、あまり他ではみることの少ない「レモンクリームパスタ」は興味をそそる一品だ。 

 

 

 

豊富なメニューを取り揃えているカフェだが、やはり「ご飯カフェにしたいという気構えはない「お客さんが、気に入ったものを自由に選んでくれればいい」とどこまでもお客さん本位である。 

 

 

 

地元の方がひと息つく場所に 

 では、どのような方がここのカフェに来られるだろう場所柄、お客さんの中心はやはり地元の方々だが、年齢層に偏りはないそうだ。家族連れや、近隣大学の学生、サラリーマンなど、幅広い層の方が来られている。シンプルな空間や接客だからこそ、様々な人の日常生活スッと溶け込んでいるのだろう。地元の方に愛されるカフェ、居場所のなるカフェはそんな要素があるのかもしれない。 

 

これからも、この場所で 

 furupuu cafeは、何か新しいことに挑戦する、といった特別なことは考えていない。今まで通り、この場所で地元の方寄り添いながら、心地よい空間を提供し続けていくという。  

 日々の疲れを癒す時間、一息つける場所を探していた方はこの「真っ白な四角い箱」に、一度足を踏み入れてみてはどうだろうか。それがあなたの大切なひとときになるかもしれない。 

  

 

  

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furupuu cafe  

住所:京都市上京区室町通鞍馬口下る森ノ木町467 

Tel :075-366-6830 

不定休(ホームページにて予定表記載) 

11:30~20:30 ※土日祝は12:00開店 

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