FM87.0 RADIO MIX KYOTO大谷大学HAPPY HOUR!〈2017/9/5放送〉
本日のゲストはNPO法人劇研から、杉山淳さんをお迎えしました。
劇研とは?
劇研は1984年に完成した下鴨の民間の小劇場の運営をしていました。演劇やダンス専門の劇場でプロから学生までが使用しており、演劇をしている人からすれば有名な場所になっていました。そこから1996年にアトリエ劇研という名前を改め、2003年に運営していたメンバーが法人化しました。しかし、2017年8月31日に劇場は閉場。その長い歴史に幕をと閉じました。劇場はなくなってしまったが、法人自体はさまざまな活動をするようになる。例えば、少し前にやった活動では、地域の高齢者の方に思い出話を聞き、学生やボランティアがそれをまとめ、成果物として写真とともに発表することをしました。話をききとるというところが重要で、お年寄りから忘れていることまで上手に聞き出すことで、脳の活性化にもつながり、お年寄りの「人生の肯定的な振り返り」になるとされています。活動の最後には、プロの写真家の方に写真を撮ってもらい、写真とまとめたメッセージを展示したり、小さな冊子にして配ったりしています。すると今度は展示を見た人がその人の歩んだ人生を実感・体感できる、お年寄りと近づくことも出来る。そうやって地域の人々を近づける活動をされています。他にも、お祭りを復活させる活動をしており、地域の高齢化や担い手などがいなくなるなどの理由により、お祭りが出来なくなっていっている。そこにかかわり、お祭りを復活させ、地域を活性化させる活動をしているそうです。最近若い世代の間では盆踊りがブームなようで、盆踊りのおっかけまでもがいるそうです。京都の中でも盆踊りの種類はさまざまあり、それぞれで踊り方は違います。そこで出会い、つながりを増やすことで、地域での助け合いに繋がっていけたらと考えていらっしゃいます。
杉山さんは演劇プロデューサーとして、自らが脚本、演出をてがけ、さまざまな作品を作ってこられ、約20年間演劇に携わってこられました。学生の頃は、こういったプロデューサーなどの裏方の仕事があるとはしらず、またいなかったので、運営はグダグダしてしまっていました。自分たちがやっていく中で、こんな役割があったほうがスムーズに進むのではないかとスタッフ全員で話し合い、今のような形になったそうです。そのためすべて独学で、師匠のような人もいません。本当に手探りで進めてきて、仲間や資金集めに苦労する日々が今も続いているそうです。
地域活動にも生かす演劇の技
その傍ら、地域活動にも取り組まれており、演者の人たちの練習方法や、演劇の手法、技を、まちづくりや青少年育成など、演劇とはジャンルの違うところに使って、わかりやすく、またよりよく伝えられたらと思っているそうです。いずれまた自分たちの劇場を立ち上げ、またたくさんの人に劇場に足を運んでほしいと、強く語っておられました。
杉山さん素敵なお話をありがとうございました。
学芸員課程実習生展示開催中!!
谷大ピックアップでは大谷大学博物館PD研究員の門井さんと学芸員課程の学生の皆さんにお越しいただきました。
博物館で秋季企画展
大谷大学博物館の逸品 重要文化財 『三教指帰注集』 『高野雑筆集』と、学芸員課程の学生が展示を行う展示展を行っています。
実習生が三つの班に分かれてそれぞれの班が大谷大学博物館で展示しています。
それぞれの班の実習生も期間中博物館に居ますのでぜひお越しください。
門井さんと学芸員課程の学生のみなさんありがとうございました。
博物館展示についてはこちら
なお当日の収録の模様は下記のリンクから。ぜひお聴きください。