北大路界隈で、まちづくりに取り組む様々な団体を紹介する「まちづくり団体訪問記」。
第2回は梟文庫(ふくろうぶんこ)の世話人・西尾美里さんにお話をうかがいました。
小さな私設図書館
梟文庫は、鴨川から少し路地を入ったマンションの一室を使った小さな私設図書館です。
地域で人と人が集う「出会い」の場を提供したいという思いから、2016年5月に開設され
ました。
私設ということで運営もユニーク。週3日程、図書館として開放されており、飲食もOK。
また、子ども部屋と大人部屋の2つが設けてあり、世代に合わせた本を用意されています。
この他、小さい子どもを連れている親子も利用できるようにと、子ども用のおもちゃも準備
されております。
蔵書のテーマは「生活」。文庫から、専門書、ミニコミまで様々
多彩なイベント、ワークショップ!
また、図書館としての本の貸し出しだけではなく、イベントやワークショップなども定期的
に開催されています。手芸カフェや自然科学活動、缶詰めバイキング、パフェ作りなど、
子どもから大人まで幅広い世代と触れ合える活動がたくさんあります。
ちなみに、ワークショップなどのイベントは、梟文庫の利用者や、西尾さんの知人の方が
「こういう活動をしたい!」という有志によって企画され、講師も自分たちで務めるそう
です。
「誰でも自由に参加できるし、開催もできますよ」とのことなので、アイデアをお持ちの
みなさん、ぜひ企画してみてはいかがでしょうか!
子どもたちと一緒に地域マップづくり
これから力を入れたいのは「広報活動」とのこと。具体的には、子どもたちと学生や大人が
力を合わせて、地域の取材し「地域マップづくり」に取り組むそうです。どんなものができ
るか楽しみですね。
取材を通じて、西尾さんが「出会い」をとても大切にしてらっしゃるのが、ヒシヒシと伝わ
ってきました。子どもたちがイベントや活動に参加したり、関わることで、「関心の入り口
になればいいな」というお話も。
赤ちゃんから高齢者まで誰もが集える素敵な「居場所」を多くの人に知ってもらいたいと思
いました。
<最後に余談 なぜ梟?>
文庫の名前に「なぜ梟(ふくろう)?」と思われた方もいるのではないでしょうか。
それにはこんなエピソードが。昔、西尾さんが「ネコに変身イラスト」を描く友人の銅版画
作家さんに自分を描いてもらったところ、「ネコ」ではなく、なぜか「梟」が描かれていた
とのこと。以来「梟」にご縁を感じていたそうです。
また、「梟」の「知」のイメージが図書館に合うとの理由もあり、文庫の名前になりました。
文庫には、梟に関する本やイラストも揃えられています。
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「梟文庫」
京都市北区上賀茂今井河原町10-71
五松マンション13
HP/https://www.fukuroubunko.com