ダルバート・カレーを食べて元気に
「ネパールとインドのお料理Dana Choga ダナチョガ」
今回、私たちが取材したお店は、堀川北山交差点の西側にある「ネパールとインドのお料理Dana Choga ダナチョガ」です。店主の松永さんにお話を伺いました。
2つの国の味が楽しめるお店
まずはメニューのご紹介から。人気メニューはナンとカレーのついたセットです。なかでもいちばん人気はチーズナンセット。カレーは、甘口・ふつう・中辛・辛口・激辛の5段階から選べます。
松永さんのおすすめは、ネパールの定食 ダルバートです。ダルバートは、ダル(daal=豆スープ)とバート(bhaat= 米飯 )の合成語で、これらと、きゅうりやにんじんなどの野菜、アチャール・タルカリなどのおかず、チャトニというオレンジ色のソース、香り米のバスマティライスとダルスープなどで一緒に食べる定食のことです。食材を混ぜれば混ぜるほど深みのある味わいを楽しむことができます。
ダルバートを広めたい
松永さんはお店を始める前、カレー屋にアルバイトされていて、まかないで出されていた定食風のメニューをずっと「ものすごく美味しい」と思っていたそうです。その後、ネパールに出張していた旦那さんから、ネパールではダルバートという名前でこうした定食があり、とても美味しかったという話を聞きます。
ちょうどその頃、この場所でお店をしていたネパール人のオーナーさんがお店を辞められることになり、お店の名前とともに引き継ぐことに。「ダルバートを広めたい」という思いとも重なり、お店を始めることにしたそうです。
お店の雰囲気は?
お店の外観はとても明るいピンクの壁が特徴。家族連れの方も入りやすい雰囲気です。店内の壁には、ヒンドゥー教の一番の神であるシヴァ神の息子で、象の頭をもつガネーシャのタペストリーが飾られています。また、棚には様々な色合いの香辛料なども置かれてあり、インド、ネパールの料理のお店らしい雰囲気を醸し出しています。
新型コロナウイルスの影響
新型コロナはダナチョガにも様々な影響があったそうです。カレーなどのテイクアウトはたくさんの利用があったそうですが、これまで利用の多かった学生やご家族連れの来店は少なくなったとのこと。
また、今年2月に、コックを務めるサルマさんが、娘さんの結婚式でネパールへ一時帰国したのですが、結婚式の5日後に国全体がロックダウンしてしまい、10月まで日本に帰れないという出来事がありました。4、5ヶ月間は別のコックさんの手伝ってもらったのですが、残り3ヶ月は松永さんが一人でお店をすることになりました。サルマさんが戻るまでの間は、自分が作れるダルバートをメインにお客様に料理を提供されたそうですが、当時を振り返って「ものすごく大変でした」とのこと。しかし、この間に、新たにダルバートのファンになってくださった方もいたりで、「ダルバートに助けられました」ともおっしゃっていました。
ダナチョガのこれから
最後にこれからについて伺いました。「私はコックのサルマさんに胃袋をつかまれてるので、ずっと一緒にお店をやっていけたらいいな」という松永さん。お店のメニューは全部手作りで安全。とても美味しいので、ぜひたくさんの人に食べてもらいたい」とのことでした。
また、「野菜とスパイスのお食事をし、チャイを飲みながら、ゆっくりと過ごしてもらいたい」ともおっしゃいます。以前は冷え性だったそうですが、料理の仕事する6年間で、基礎体温も上がったそうで、「スパイスを適度に体に入れてもらって、元気に前向きになってもらえれば」と、料理関係のお仕事を始めて6年目という松永さん。熱い思いを話してくださいました。
取材を終えて
今回、私たちは「ネパールとインドのお料理 Dana Choga ダナチョガ」を訪問させていただき、ネパール料理のダルバートやインド料理に触れることができました。カルチャーショックもありましたが、異文化料理について学べることが多かったです。
また、現在は、コロナの影響によって、なかなか海外旅行などは難しいと思います。地元で海外を感じる機会として、ネパールやインド料理を堪能してみてはいかがでしょうか。
(取材 大谷大学1回生 鎌田康暉 取材日2020年12月4日)
ネパールとインドのお料理 Dana Choga ダナチョガ
〒603-8115
京都市北区紫竹下本町22-2
TEL 075-406-7527
営業時間 ランチ11:30~15:00(LO14:30)
ディナー17:30~22:30(LO22:00)
(新型コロナウイルス感染拡大防止のため、現在営業時間を短縮しております。
ディナー17:30~22:00(LO21:00))
定休日 毎週水曜日