幅広い客層に光を灯す 「北山ランタン」
今回私たちが取材したお店は、地下鉄北大路駅から東へ徒歩9分、北山駅から北山大橋へ向かって徒歩6分の自家製生パスタにこだわるイタリアンレストラン「北山ランタン」です。店主の大杉元則さんにお話しを聞きました。
お店のなりたち
大杉さんがお店を始めたきっかけはパスタのお店を始めたかったからです。10年前では、生パスタは高級店かファミリーレストランでしか提供しておらず、この間のお店が存在しませんでした。そこで、大杉さんは本格的かつ、高すぎない生パスタのお店を作ろうと考えました。ちなみに、この場所でお店を始めた理由は、街で歩いている人も急いでおらず、時間の流れもゆったりしている環境に惹かれたからだそうです。
店名に込められた意味
北山ランタンという店名は、『北山』の地名とキャンプで使用する灯りの『ランタン』を合わせた店名です。ランタンのような暖かい明りで安心し、人が集まってくるようなお店にしたいというキャンプ好きの大杉さんの願いが込められています。
(お店の外観 車の駐車場もあります)
看板の生パスタを使ったメニュー
お店では、米麴を加えた自家製生パスタをメインに提供しています。メニューにはランチやコース・セット、夜はアラカルトを提供しています。私たちもランチの一膳生パスタランチを頼みました。さまざまな種類がある中で、私たちは3種類生パスタを食べさせていただきました。メニューには本日の日替わりパスタがあり、取材の日は「ベーコンとオリーブと大根のペペロンチーノ」でした。大根の触感がよく、ベーコンもとても香ばしかったです。ソースではなかったので、麺の味を一番感じることができ、麺にオリーブの味がほのかに感じることができました。
(ベーコンとオリーブと大根のペペロンチーノ)
次に「有機トマトのポモドーロ」をいただきました。このパスタは口に入れた瞬間
トマトの味が広がり、麺とソースが絡まってとても美味しかったです。
(有機トマトのポモドーロ)
最後に「プッタネスカ」をいただきました。オリーブとケッパー、アンチョビ、玉ねぎ、唐辛子入りピリ辛ソースでできたパスタです。辛い物が苦手な私でも辛すぎず、程よい辛味で噛んでいるとアンチョビの塩味を感じました。生パスタはモチモチしていて、とても歯ごたえがありました。さらに、素材の味を感じることができます。
(プッタネスカ)
店主こだわりの食材
大杉さんは、生パスタはもちろんのこと、野菜やフォカッチャにもこだわっています。生パスタは自家製であり、日本製のマシンを使用しています。パスタとフォカッチャには卵、乳製品、動物性油脂を使用していません。この理由は、「お子さんやアレルギーを持っているお客さんにもパスタを楽しんでほしい」という大杉さんの願いがあるからです。さらに、野菜は有機野菜と無農薬野菜を使用しています。農家さんを応援するベンチャー企業「坂ノ途中」の企業理念に共感し、野菜を仕入れています。卵、乳製品、動物性油脂を使用していないことや有機野菜、無農薬野菜を提供しているので、素材の味を味わうことができます。さらに、幅広い方が安心して食事をすることができます。
(左からフォカッチャ、カボチャのスープ、有機野菜のサラダ)
やりがいを感じる時
大杉さんは「お客さんが喜んでくれた時に一番やりがいを感じる」とおっしゃっていました。キッチンと客席のカウンターの距離感が近いことから、喜びを直接感じることができることが飲食業の魅力だそうです。コロナウイルス対策は、京都市のガイドラインに乗っ取り最低限の対策にしているそうです。これはコロナウイルス対策だけにならないためです。「お客さんが安心して来店できるような信頼を保つことが一番大切」とおっしゃっていました。お客さんとの距離感を本当に大切にしているのだなと感じました。
今回取材をして
「北山ランタン」に入った瞬間から素敵な内装と灯りの暖かさを感じ、お店の雰囲気に溶け込まれました。店主の大杉さんはとても気さくな方で、話していてとても接しやすい方でした。自家製生パスタもとても美味しかったです。お客さんとの距離感を大切にする大杉さんを取材して、私も自分自身の距離感や世界感を大切にしたいと思いました。
大杉元則さん本当にありがとうございました。
(取材 大谷大学2回生 加藤健 取材日:2020年11月26日)
「北山ランタン」
〒603-8063
京都府京都市北区上賀茂今井河原町10-68
TEL/075-791-1551
営業時間/[Lunch]11:30~L.O.14:30
[Dinner※金土日祝のみ]17:30~L.O.21:30
定休日/水曜日、その他不定休あり
ホームページ http://www.lantern-kyoto.com/