~高倉健さんも通っていたアンティークな喫茶店~花の木

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今回、ご紹介するのは京都鞍馬口にある『花の木』です。

アンティークで落ち着いた居心地の良い喫茶店です。花の木を長年営業していらっしゃる門田さんご夫婦にお話をお伺いさせて頂きました。

 

歴史ある喫茶店

お店ができたのは1966年。ご主人の貞三さんが高校生の時ここでアルバイトをしていたことがきかけで当時のオーナーさんから交代でこのお店を引き継がれたそうです。

 

内装のデザインはヨーロッパで絵の仕事をされていた方が担当されたもので、仕事というより趣味感覚で1から作られたそうです。壁紙やインテリアなどひとつひとつこだわりが感じられ、見ているのが楽しかったです。テーブルは喫茶店用に低く作られています。

また、内装は創業当時から変わらないものです。

その為、当初金色だった壁は今では画像のように茶色っぽく色が変わってしまったようですが、お店の内装にピッタリな色で時の流れを感じられる素敵な色の変化だなと思いました。元が金色だったとは思えないほど自然で綺麗な色になっていたので本当に驚きました。

 

お店のメニューは、カレーやパスタ、サンドイッチなどの軽く食べられる物を提供されています。使用されている食器のデザインは創業当時からずっと変わらないものです。

来店されるお客さんはサラリーマンや近所の地域の方、昔からずっと来ている常連さんが多いそうですが、県外から訪れるお客さんも少なくないそうです。

 

高倉健さんも飲んでいたコーヒー

約50年前、撮影後によく高倉健さんが来店しコーヒーを注文されていたそうです。夜中まで滞在されていたことや、コーヒーを何杯もおかわりされたりホテルまでお持ち帰りされていたこともあったそうです。その為、今でも日本各地から高倉健さんのファンが来店されるようです。店内には高倉健さんのお写真や雑誌もありました。

そして、カウンター前に飾られている大きな1枚の絵があるのですが、これは高倉健さんからもらったもので50年間ずっと飾られているそうです。絵の人物は高倉健さんの好きな俳優さんで、この絵を眺めながらコーヒーを飲まれていたこともあったそうです。

お気に入りの喫茶店で好きな絵を眺めながらコーヒーを飲むのは至福のひと時だったに違いありません…!

そして、コーヒーを実際に頂きました。とても飲みやすく、お店の雰囲気にぴったりな落ち着いた味わいのおいしさに感動し、長時間滞在して何杯もコーヒーを飲みたくなる高倉健さんの気持ちが分かる気がしました。コーヒーの味も創業当時から変わらないものだそうです。

歴史あるこの1杯、来店の際にご注文されることを強くお勧めします…!

変わらないもの

創業当時から変わらないものとしてコーヒーの味、食器のデザイン、お店の内装を挙げてきましたがマッチのデザインも創業当時から変わらないものです。

デザインは絵を専門とされている方が担当されたもので、花の木が創業開始した1966年の「1966」の数字が書かれていたり、デザインも字体もお洒落です。今ではマッチをもらえるお店も少ないのでマッチを頂けて貴重に感じ、嬉しかったです。

 

花の木のこれから

ご夫婦に今後の目標をお伺いすると、無理せずに長く続けていくことが目標だとおっしゃっていました。常連のお客さんからも続けてほしいという声が多いそうです。私も今回取材をさせて頂いて、丁寧に楽しくお話して下さるご夫婦の温かさとお店の落ち着いた雰囲気がとても居心地がよかったので、出来る限り長くお二人で続けてもらいたいと思いました。京都に残り続けて欲しい喫茶店です。ぜひ皆さんも一度花の木へ足を運んでみて下さい!

 

お忙しい中、快く取材に対応して下さり本当にありがとうございました。

 

 

花の木

住所:京都府京都市北区小山西花池町32-8

営業時間:8:00~18:00

定休日:日曜・祝日

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