今回私が取材させていただいたお店は、京都で数少ない大徳寺納豆を専門に扱う紫竹庵大徳寺本店です。バス停『千本北大路』から徒歩一分の場所にあるお店をひとりで切り盛りされている、店主の森口さんにお話を伺ってきました。
大徳寺納豆専門店ならではの商品
紫竹庵大徳寺本店は、大徳寺納豆という珍しい食べ物を扱うお店です。大徳寺納豆とは甘納豆ではありません。もともとは中華料理の調味料の日本版という立ち位置で、しょうゆや味噌などと同じような調味料や非常食としての役割があったようです。私も試食でいただきましたが、味噌がベースにあり若干酸味のする、少し独特な味でした。このお店ではそんな大徳寺納豆をアレンジした様々な商品を提供しています。「まぶし昆布」という昆布の中に大徳寺納豆をまぜた白ご飯にもってこいのふりかけや、「雲水」というこしあんの中に大徳寺納豆を練りこんだ焼きまんじゅうが特に人気なようです。
まぶし昆布（上）と雲水（下）
「独特な味がする大徳寺納豆だからこそ、たくさんの人が親しみやすいような商品を開発することが一番大変で楽しい。」とおっしゃっていました。
お抹茶を楽しみながら風情を楽しむことができるお店
また、お店では大徳寺にゆかりのある抹茶と黒糖わらび餅を味わうこともできます。私も抹茶わらび餅セットをいただきました。
わらび餅は黒糖がふんわりと香り、口の中に入れたらすぐとろけてしまうほどくちどけがよく優しい味わいでした。抹茶は一口飲めばほっとする、まろやかな味わいで黒糖わらび餅との相性が抜群でした。そんな抹茶とわらび餅をいただきながらお店のなかを見渡せば、禅寺を思わせる、とても趣のある雰囲気が漂っています。
お店の建物自体が１５０年以上前からあり、かつてはお寺のお茶所という休憩所だったそうで、「そんな雰囲気を壊してしまわないよう、展示などをこだわっている。」そうです。
お店の経営について
店主の森口さんは、おひとりで商品の開発、販売を行っています。「おいしいと言ってもらうことや、他にない大徳寺納豆を好きになってもらえると嬉しい。大徳寺納豆を世の中に広め、たくさんの人に味わってもらうためのきっかけとなるように、様々な形で大徳寺納豆に触れられる商品がたくさんあるので、お店に足を運んでいただきたい。」とおっしゃっていました。
取材を終えて
今回紫竹庵大徳寺本店を取材させていただき、大徳寺納豆を世間に広めるために様々な商品を生み出す森口さんの熱意をひしひしと感じました。森口さんの誠実で温かい人柄と、ほっとするお抹茶が相まって、とても居心地がいい空間でした。また、取材を行うまで知らなかった大徳寺納豆にふれ、美味しさと森口さんの努力を知り、私も大徳寺納豆を広めていきたいと思いました。ぜひみなさんも一度お店に足を運んでみてください！
お忙しい中対応してくださった森口さん、本当にありがとうございました！
期間限定のサービス！
現在、土日にはMIX抹茶あんみつを提供していて、また「キタキタを見た」とおっしゃっていただければ、抹茶わらび餅セットを６００円から４００円に割引してくださるそうです！この機会にぜひ紫竹庵大徳寺本店を訪れてみてはいかがでしょうか！（２０２２年７月～９月末まで）
（取材 大谷大学２回生 八木 顕太郎）
紫竹庵大徳寺本店
住所：京都市北区紫野下御輿町２８
電話：075-493-9797
営業時間：１０：００～１７：００
定休日：１月２日～１月５日 その他は年中無休
