(写真 左は長島さん、右がオーナーの林さん)
今回訪問されていただいたのは、カジュアルレストラン陽さんです。オーナーの林佐代子さんにお話を伺いました。
お店は1972年に開業。最初は「スナック陽」、その後、「喫茶店陽」を経て、現在は「カジュアルレストラン陽」となっています。
陽(よう)というお店の名前は、佐代子さんのご主人で、このお店を始められた陽(あきら)さんのお名前から。夫婦でお店を営んでいたが、今から17年前にご主人が病で他界され、現在は佐代子さんがオーナーシェフとして切り盛りされています。
ジャズの流れる落ち着く空間
お店の内装は、木材がたくさん使われ、アンティークな雰囲気です。壁のモノトーンの絵画も趣があります。中には山本容子さん(銅版画家)の作品も。ご主人の知り合いを通じて、山本さんの京都のアトリエを紹介してもらい選んだものだそうです。
また、店内にはジャズが流れ、芸術品と言っていいレコードジャケットが、たくさん飾られています。「古いものは新しいものにはない魅力がある」と林さん。これら数々はお店の落ち着いた雰囲気をつくっています。
ここでしか味わえない自慢のメニュー
お店のメインのメニューは、ハンバーグやオムライス、ピラフなど、様々な種類の洋食です。私が今回いただいたのは、「Bランチ」というハンバーグをメインに、クリームコロッケ、ベーコンエッグといったおかずがお皿に載った定食です。自家製のハンバーグはハーブの風味があり、一味違った美味しさでした。また、ピラフもスパイスが効いて絶品でした。
Saturday Night Jazz Liveを毎週開催
カジュアルレストラン陽では、毎週土曜日の夜に「Saturday Night Jazz Live」を開いています。ご主人からお店のオーナを継いで3年が過ぎた頃、「自分なりのことを始めよう」と思ったのがきっかけです。ジャズミュージシャンの知り合いがいたこともあり、2005年からジャズライブを始められました。おいしいお料理を食べながら、プロのミュージシャンの演奏を楽しむことができます。
「陽」のこれから
最後に林さんに「今後はどんなお店にしていきたいですか?」とたずねたところ、「お客さんは、このまままがいい、と。私もこのままでいいと思う」という返事が返ってきました。陽のような昔ながらの喫茶店は年々減ってきていますが、「できるだけ長く続けてほしいという声が多いので続けていきたい」とおっしゃっていました。
取材を終えて
今回、カジュアルレストラン陽を訪問させていただいて、昔から続くこだわりや工夫を知ることができました。このような昔ながらのアンティークな喫茶店は、これからも残していくべきだと思うので、ミドルエイジ以上の方だけでなく学生などの若い世代も利用するといいと思います。今回は取材にご協力いただきありがとうございました。これからもたくさん利用させていただきます。
(取材:大谷大学2回生 進士凌希)
カジュアルレストラン陽
営業時間 月曜日~金曜日 9:00~18:00
土曜日 Saturday Night Jazz Live 18:30~23:00 ライブ営業のみ
定休日 日曜日・祝日
住所 京都市北区小山下総町28-11
TEL 075-414-0056