今回、私たちがご紹介するのは、紫明通から室町通を少し北に入ったところにあるJ.E.Eさんです。責任者の細木京子さんにお話をうかがいました。
そもそもJ.E.Eって何？？？
J.E.Eとは日本環境保護国際交流会の略称で１９８７年に設立された国際的な非営利の市民グループで、環境情報の発信と人的交流、環境教育を目的として活動しています。
ここの本部以外にも関東（山梨）に事務所がもうひとつあります。
J.E.Eを設立したきっかけ
30年前、京都大学に留学していた留学生たちが日本にはまだまだ環境についての情報が少なく私たちが持っている情報を日本の若者に伝えたいという思いを抱いたそうです。それがきっかけで日本の若者たちも自分たちが持っている情報を世界に伝えたい、交流したいという夢を抱きました。その夢を実現するために、京都大学の高月教授に協力してもらってJ.E.Eを設立したそうです。
当初は、大勢の人たちと活動していましたが、少しずつ人が減ってしまい、今は50人ぐらいの規模で環境活動を行っています。
少しでも環境問題に関心を！
子どもたちが楽しく環境問題を学び、実践できるきっかけをつくろうという趣旨で「エコネコ座」というイベントを開催しています。この「エコネコ座」では、環境に関する身近なテーマで人形劇と紙芝居をしており、ワークショップなども行っています。10人～20人くらいの少人数で、子どもから高齢者の皆さんが対象なのでどなたでも参加することができるみたいです。
ちなみに、この人形劇で使われている人形や紙芝居は全て手作りだそうですよ！手作りと聞くだけで温かみを感じますね。
この他には、事務所近くの紫明通のごみひろい活動も行っています。創立以来ずっと続けているそうです。紫明通はキレイと思われがちだそうですが実際は多くのごみが捨てられており、中には自転車や布団なども捨てられているそうです！毎回ボランティアに参加した人達はビックリしているそうですよ。
このごみひろい活動は毎月第一土曜日の１０時から～１１時（1月・8月は休み）で行っています！少しでも興味のある方はぜひ一度参加してみてはいかがですか？
ほのぼのとした絵が特徴のカレンダー
J.E.Eでは毎日見るカレンダーを通じて環境問題の関心を高めようと「環境カレンダー」を作成しています。このカレンダーは１９９２年から毎年作成しているそうでカレンダーの画は環境漫画家であり、京都大学名誉教授でもある高月紘さんが書かれています。ほのぼのした絵が特徴でみんなから愛されているそうですよ。
カレンダーは毎年テーマを変えているそうで２０１９年のテーマは「土とふれあう12か月」とのことです。
カレンダー以外にも高月紘さんがデザインしたTシャツやトレーナー、マイバッグ、コースターなどの作成も行っています。どれも非常に可愛いデザインですよ！
世界との交流を現実に
当初からの目標でもある、世界に情報を伝えたい、交流したいという思いは30年経った今でもありつつも、実際に交流することは難しく未だ実現には至っていないそうです。
それでも細木さんは「いつか実現する日が来るといいな」と仰っており、私自身もいつかその夢が現実になってほしいと思っています！
今回の取材を通して、改めて環境問題について考える機会に触れることができました。人々が暮らしやすい環境を作っていくためにも、J.E.Eさんには環境活動を続けて行ってほしいと思います。
最後に、優しく取材に応じてくれた細木さん、お忙しいなか、本当にありがとうございました。
「J.E.E関西Main Office（本部事務所）」
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