今回、私たちが取材させていただいたのは、紫野東藤ノ森町にある築100年程の町家「藤森寮」内にあるアトリエ「glass studio may」です。
作家活動をしておられる安村聡美さんにお話を聞きました。
ガラスへのこだわり
基本的にクリアな透明ガラスを使用します。
安村さんは「ガラスと金属を溶かし合わせた時の金属の変化が自分のイメージに近い色となり、作品作りに取り入れています」とおしゃっていました。
金属の変色がある作品が安村さんの特徴です。
(安村さんの作品)
白と黒のガラス板を組み合わせた作品や小皿、時計など数多くの作品が展示されています。
ガラスを熱する温度によって作品が変わります。白と黒のガラスのように、形は様々です。
世界で一つの作品になります。
さらに、ガラスは光の屈折で見え方が変化します。
藤ノ森寮での新たな出会い
安村さんは、「この藤ノ森寮でしか味わえない出会いがある」とおしゃっていました。
旅行客の方や近所の方、偶然通りかかった方が体験をされます。
旅行客の方は、実際に訪れてから工房が古い町家にあると知ることも多いそうで、「体験と町家で2倍楽しめる」との声もあるそうです。
また、京都市内の方から「下の看板を見てお店に入った、来て良かった」「また来ます」といった声も。
そのような声を今後さらに喜びを感じ、「また次を大切にしていきたい」とおしゃっていました。市内の方に「認知を広げたい、北区を盛り上げたい」という思いも強いそうです。
工房でガラス体験ができる
安村さんは、創作活動歴20年。嵯峨美術短期大学、東京ガラス工芸研究所卒業後、ガラス工場、工房、七宝焼き会社勤務を経て現在の個人活動に至っています。1996年からガラス創作を始められ、個展やグループ展も開かれています。2001年には、「Glass Craft Triennale 2001」で入選されました。
ガラス作り体験は、安村さんのお子様が幼い頃に始めたそうですが、本格的に取り組み始めたのは、ここ3、4年ということ。
私もフュージングガラス体験をしました。体験記事はこちらです。
町家を味わいながらガラス体験ができる「glass studio may」 (otani.ac.jp)
あなたも自分だけのガラスを作ってみませんか?
誰もが入りやすいギャラリースペース
工房に隣接して「gallery 森ノ魚」があります。
美術関係の方は、個展などの展示会に行く機会が多いそうです。(私は、訪ねる機会が少ないのですが。)
来ていただいたお客様と会話することを心掛け、ここにも新たなつながりや出会いがあることも。「古い町家で入りやすい」との声が多いそうで、「気軽にお越しいただいて、このスペースを作品と共に味わって頂けたら嬉しい」と安村さんはおしゃっていました。
さらに、このギャラリーは、期間によって展示される作品が変わります!
只今、「中村功の紙」和紙の展示を8月2日まで開催中です。
作家さんよって展示会の雰囲気が変わるそうです。
何度もギャラリーに行きたくなりますね。
展示会の経験がない方も気軽に入ることができるので、皆さんも
ぜひお越しください。
(取材:大谷大学三回生 前田)
「glass studio may」
住所:京都市北区紫野東藤ノ森町11-1藤ノ森寮南棟2F
営業時間:10:30~17:00
定休日:不定休
SNS Instagram http://www.instagram.com/glass_studio_may
「 glass_studio_may 」
Facebook http://www.facebook.com/glass.studio.may
「 Glass studio May 」
「gallery森ノ魚」
営業時間:11:00~17:30
定休日:火曜・木曜日
お店の方より
「*尚、勝手ながら都合により時間の変更や急なお休みをいただく場合があります。お越しの際は念のためインスタグラムなどでご確認ください。」
SNS Instagram http://www.instagram.com/morinosakana_gallery