古きよき商店街の中にある革工房
今回、私たちが取材させてもらったのは、革工房「UI bags and goods」という革製品のオーダーメイドのお店です。新大宮商店街の北側の紫竹というエリアにあります。
工房は、ふじセンターという昔スーパマーケットがあった建物の一角にあります。かつての雰囲気を残しつつも、山本さんの手によって働きやすい空間となっており、奥にはくつろぎのスペースも設けられていました。
店主の山本玄さんは「良くしたいと思ったことはすぐに行動に移す」そうで、好きなように改造してもよい、というこの建物とも相性ぴったりだそうです。
商品づくりのための道具たち
革製品をつくる道具も紹介いただきました。まずは型紙です。商品の型を取る段階に使われます。この型紙を作るのに1番時間がかかるそうです。
続いて、この型抜きを使って・・・
この機械でプレスすることによって・・・
一瞬で革を綺麗にくり抜くことができます!
このようにしてくり抜いた革を組み合わせることによって、写真のような小物を作ることができます!ちなみにこちらは幼稚園からの依頼で制作している制服をモチーフとした卒園祝いのキーホルダーです。ひとつひとつ手作りで、細かい所までしっかり再現されていて、本当にすごいと思いました。
最後に、こちらは革の周囲をなめらかにする機械です。これはもともと穴を開ける機械だったのですが、山本さんがひと手間加えて、革を整える機械として使用されています。
これらの機械を使って鞄やポーチ、小物などの商品が完成します!
革の選び方について
お客さんの好みも考え、用途に応じた素材を選んでおられます。また、繊維の流れによって伸びやすい向きや耐久性に関わることがあるので繊維の流れにも気を使われております。
お店の名前の由来は?
「UI bags and goods」というお店の名前の由来も尋ねました。UI(ウイ)という名前は、山本さんが生まれる前、山本さんのご両親が、もし女の子が生まれてきたら「初(ウイ)」と名付けようと考えてたというお話が由来だそうです。そして、ロゴの葉っぱのマークは、山本さんが昔、奥さんと住んでいたアパートの名前が「ふたば荘」だったから、とのこと。家族の物語が店名やロゴマークに取り入れられているんですね。
(写真説明)左から、ふじセンターを運営する山崎さん、山本さんの奥様、そして山本さん
今回伺った革工房UI bags and goods、そしてふじセンターは優しく温かい方ばかりでした。実際に見せていただいた商品にも優しさとこだわりが詰まっており、革製品への愛情が感じられました。革製品は長く広い世代に愛用されるだろうなと思いました。素敵なお話どうもありがとうございました。
UI bags and goods
所在地: 京都市北区紫竹下竹殿町1 ふじセンター内
E-mail:info@ui-bag.com
Tel/Fax:075-491-8685