カスタム・修理からサイクリングコース案内まで頼れるまちの自転車屋

ショッピング
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働かせてください!

自転車の販売、修理、カスタムなどを行うBike Laboratory。店主は大阪生まれの楠本誠さんだ。楠本さんは十九歳の時、縁あって北区の北山通りに移り住んだ。「何か仕事を見つけなければ」と近所を歩いて職探していたところ自転車屋を見つけた。アルバイトは募集していなかったが「働かせてください!」と直接、社長にお願いしたのが、自転車と関わる仕事の始まりだそうだ。もともとはバイクが好きだったが、働くうちに自転車を扱う仕事の難しさ、面白さに魅了された。そして、六年半の勤務を経て、二〇一〇年八月、念願だった自分のお店をオープンさせた。
Bike Laboratoryは、北大路橋にほど近い、二階建てのかわいい木造の建物で営まれている。かつて、知り合いがここでレンタル自転車の専門店を経営していたが、店じまいをするという話を聞いた。ちょうど物件を探していたタイミングだったこともあり、知り合いに大家さんを紹介してもらい、その後に入った。ちなみに、Bike Laboratoryでも、レンタサイクルを続けている。一日五〇〇円とリーズナブル。前のお店のお客さんからの要望もあり、引き継いが、観光客の他、「自転車の方が効率的」と営業で使う会社員の方の利用もあるそうだ。
「ここ二、三年は外国人観光客の方の利用が半数を占めるようになりました。ゲストハウスからの紹介も多いですね。」

おすすめのサイクリングコースは?

子どもの時から、「ダート(未舗装路)を走るのが好きだった」という楠本さん。今でも、オフロードのレースにも年に一、二回、出場されるほか、マウンテンバイクを購入されたお客さんと一緒に走りに行くこともあるそうだ。

 

「おすすめのサイクリングコースは?」と尋ねたところ、「オンロード(舗装路)なら、京見峠をさらに登って、杉坂交差点で曲がり、中川経由で周山街道を南下し、高雄を抜けて帰ってくるコース。すごくいい景色が見られる。早い人で一時間半、ゆっくりでも二時間半くらい。手軽に行くなら大原。日曜日の朝は里の駅で、朝市をやっていて、コーヒーをいただいて休憩したり、新鮮なお野菜を買って帰るのも楽しいですよ。」

 

 

地域性のよさを実感

楠本さんがこれまで北大路でのお店を続けてきて実感しているのは「地域性のよさ」だそうだ。自転車屋の仕事のなかには、タイヤの空気入れや、不具合があった時のちょっとした相談など、お金をいただかずに行うサービスも多々ある。そんな時でも「お支払いします」と申し出るお客さんや、「これどうぞ」とお礼にお菓子を持ってこられるような方もおられるそうで、「自分の生まれた大阪だったらありえない」と笑う。
「お店はもう少し大きい場所があれば移りたいですが、今と同じ北区の小山がいいですね。」

自転車の速度でまちの景色を楽しむ

お客さんに「とにかく満足して帰ってもらいたい」、「来て失敗やったなと思われないようにしたい」と楠本さん。車椅子やベビーカーの故障など、自転車以外にも様々な相談、修理依頼もあるそうだが、個人の強みを活かして、「できることならやりますよ」と笑顔で応じる。
最後に楠本さんからみなさんへのメッセージ。
「自転車の速度で移動すると今まで知らなかったお店など、たくさん発見できると思います。ぜひウロウロして、見たことない景色を見つけてください!」

京都市北区小山下内河原町48-23

営業時間 10:00~19:00

定休日 水曜日

TEL 075-203-1382

https://bike-laboratory.on.omisenomikata.jp/
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