こだわりのお菓子の店「京都深村」
今回私たちが取材で伺ったのは、船岡山公園から徒歩で約9分の場所にある「京都深村」さんです。店主の深村圭さんにお話しを伺ってきました。
(お店の外見の写真)
京都深村とは
京都深村は2014年の2月に創業。店主である深村圭さんが経営されています。「京都深村」というお店の名前は、地名と店主さんの苗字である「深村」から名付けました。深村さんは知り合いの八つ橋屋さんから「京都で八つ橋をつくってみないか」と声をかけられ、2013年に東京から京都に来られました。しかし、その話が無くなってしまい、自身でどら焼きや生八つ橋の中にどら焼きを包んだ「どら八ん」という商品を開発し、販売を始めました。その後、どら焼きに初めてアマビエの焼き印をいれた「アマビエどら焼き」も販売されています。この「アマビエどら焼き」がとても売れて、どら焼き屋さんとして有名になったそうです。お店に来店されるお客さんは京都の方が多く、オンラインで販売を行っているウェブショップでは、日本全国から注文が入るそうです。
お店や商品のこだわり
京都深村で一番人気の商品は「どら焼き」で、その中でも鳥獣戯画の焼き印が入ったどら焼きが人気です。鳥獣戯画の焼き印が入ったどら焼きのうちうさぎの焼き印が入ったものは小倉あんが入っており、カエルの焼き印が入ったものには抹茶のあんこが入っています。こだわりは、どら焼きのあんこと生地に富士山の水を使っていることです。富士山の水は富士山に降った雨や雪などが15年ほどかけて地下水として流れて湧くため、ミネラルが豊富な水ができあがり、この水を使うと仕上がりが違うそうです。またすべてのどら焼きを手焼きで作られています。
(どら焼きの写真)
またお店の内装や外装のこだわっていて、内から見ても外から見ても和菓子屋にふさわしいような建物と見栄えをした物件を選ばれました。
(お店の内装の写真)
まさかのアクシデント
お店を創業するにあたって苦労したことについて伺うと、「東京にいたときは大きな工場でどら焼きをつくる予定だったのですが、その工場がある会社に買収されてしまい、今まで決めていた商品の案など予定していたことが白紙になってしまった」そうです。それでも深村さんはあきらめきれずに、「もともと考えていたレシピでどら焼きをつくることになった」とおっしゃっていました。
お店の今後について
今後は、「メガマウスの販売に力を入れていきたい」そうです。メガマウスとは、メガネのようにかけるマウスシールドを省略化した名称のものです。これは、ペットボトルを再利用したプラスチックでつくられたフェイスシールドに近いかたちのものです。また「大阪デザイナーズ専門学生の生徒さんとのプロジェクトを進行させたい」とおっしゃっていました。これは、生徒さんに鳥獣戯画をモチーフにしたデザインを考えてもらい、そのデザインをプリントしたTシャツなどを商品開発から企画、販売まで行うプロジェクトです。また「このような活動をいろんな大学としてみたい」とおっしゃっていました。
(メガマウスの写真)
今回、京都深村を訪問させていただき、深村さんからお店・どら焼きについてのこだわりや創業するまでの苦労などを聞いて、深村さんのどら焼き対する熱い思いを感じることができました。ぜひ多くの方にこのお店に訪れていただきたいです。最後にお忙しい中、笑顔で取材に対応していただいた深村さん、本当にありがとうございました。
(取材日 大谷大学2回生 浅田海秀 取材日 2021年11月4日)
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京都深村
【住所】〒603‐8213 京都府京都市北区紫野下石龍町2番地9号
【電話】075-755-7528
【営業時間】金曜日~火曜日 10時~18時 水曜日・木曜日 定休日