今回私が取材に伺ったのは、北大路駅から歩いて10分のところにある「有限会社中島ブラザーミシン電業」さんです。青い屋根のあるお店でお店の前には珍しい乾電池の自販機がありました。お店のショーウィンドーには歴史を感じる手回しのミシンが飾られていました。
お店の中には修理中のミシンや小さな部品や道具などもあり普段見慣れないものが多くワクワクしました。
中島ブラザーミシン電業の歴史
今日は、店主の中島さんにお話を伺いました。
「中島ブラザーミシン電業」は昭和29年(1954年)に創業。今年で65周年を迎えられます。中島さんは婿養子で昭和58年に2代目の店主になられました。
千本通一条に兄弟店があり、そこから分かれてこの北大路の地で開店されました。もともとは”brother”という会社のミシンを取り扱うミシン屋でしたがパナソニックやソニーなどの電機メーカーが出てきて、段々と取引をして今のお店の形になったようです。昔はミシンとついている家電屋も多く、ミシン屋から電気屋へと幅広く物を扱うようになったお店が増えていったようです。
中島さんのお仕事
主な仕事内容はミシンの修理・販売、家電の販売もされています。また電気工事も行われています。ミシンは持ち込み修理のものが基本で、大きいミシンに関しては出張修理をするそうです。ミシンの修理はとても繊細そうでした。
「ミシンを修理してお客さんに喜んでもらうことが一番のやりがい」と話されていました。
個性あふれるミシン
ミシンの種類も様々。何を縫うか、どんな分厚さのものを縫いたいかでミシンの種類や値段が変わってくるそうです。また刺繍機能の付いたミシンもあるようです。古いミシンはアンティーク感もあり、また最新のミシンより頑丈で部品も替えがたくさんあるそうです。最新のものも古いものもそれぞれ特徴などが違い奥が深いです。
中島さんの想い
昔は嫁入り道具として各家庭に1台はミシンがあったが今ではないところのほうが多いようで、最近ではお店に頼んで幼稚園・保育園カバンを作ってもらうことが増えているためミシンを使う機会が少なくなってきているようです。そんな中ですが「ミシンを使い続けるお客さんに寄り添い、これからも変わらずこの古き良き雰囲気を残しながらお店を続けていきたい」と中島さんはおっしゃっていました。
お店の前にある乾電池の自販機は珍しいので是非皆さんも少し立寄って見てください!
(取材:大谷大学1回生 長谷川萌香)
中島ブラザーミシン電業
〒603-8161
京都府京都市北区小山北大野町59
TEL 075-492-1160
FAX 075-492-1161
定休日 日曜日、祝日
営業時間 9:00~19:30