今回私たちが取材に伺ったのは、昭和2年に創業された甘党茶屋「梅園」が経営している6つのお店のひとつ「うめぞの茶房」です。
今回取材をさせて頂いた浜沢さん。
うめぞの茶房でしか食べられない!メニュー紹介
うめぞの茶房さんといえば「かざり羹」です。かざり羹とは羊羹(ようかん)をベースにしたお菓子のことです。材料は、わらび粉、蓮根粉、寒天などを使っていて、しっとりと滑らかな食感が特徴的です。羊羹というと和風のイメージですが、こちらは和風と洋風どちらも感じることのできるスイーツです。
「かざり羹」という名前にある「かざり」とは、トッピングのことです。この可愛らしい、芸術的なトッピングは思わずカメラを向けてしまいます。
トッピングには、定番のものや、季節のもの(2~3ヶ月交代)があります。季節のものは形が丸くなっており、一目でわかるので選ぶのも楽しみの一つですね!
(ケーキのようにかざり羹を選べるようになっている!)
現在は、ショーケースの写真にあるように、定番のものから季節ものといった様々な種類がありますが、お店を始めた頃は季節ものの種類が少なく、開発にはとても苦労されたそうです。
しかし、ここにしかない「おいしい」を作ることができてよかったと笑顔で話してくださいました。
〈檸檬 かざり羹〉
そしてかざり羹以外にも、旬の果物を使った「かき氷」、「おしるこ」もあります。
今回は、「黒糖ココナッツ志るこ氷」をいただきました。
黒糖の味もしっかりと感じられて、上にトッピングされてあるこしあんがとても滑らかで、今までに食べたことのない大人なかき氷でした。
〈黒糖ココナッツ志るこ氷とかざり羹のセット〉
ここにもあるの!?お店のこだわり
お店のこだわりは「食器」にもありました。
かざり羹で使っているお皿は、店主の西川さんと交流のある高木強さんが手掛けたもので、かざり羹の大きさに合わせたサイズだそうです。
お店には、この高木さんの作品以外にも色々な食器が置いてありますので、ぜひ食器にも注目してみてください。また、店内で使われているお皿は販売もされていて、気に入ったものがあれば購入することもできます。
お客様はインスタグラマー?
Instagram(SNS)に力を入れている大学生や、韓国の方の来店が多く、大体の方が、写真を撮ったりして楽しまれているそうです。そのため、Instagram梅園の公式アカウントにも力を入れています。
今回もたくさん写真を撮らせてもらいましたが、どの角度から撮ったものも、お店の雰囲気を感じることができると思います。
訪れた方には、ぜひカメラを向けてほしいです。
〈客席の様子〉
大きな窓から光が差し込んできます。
この他にも、周りにゲストハウスが多いということもあり、海外からのお客様もたくさん来られます。観光客の方には、焼き菓子などをお土産にしてもとても喜んでもらえますね。
うめぞの茶房のこれから
今後は、かざり羹をもっと多くの人たちに知ってもらいたいとのことでした。
そして、私も今回の取材でかざり羹を知りました。懐かしくもあり、新しくもあるこの和スイーツを一度食べたら、もう一度あの味を楽しみたいという気持ちになります。
季節ごとのスイーツがあるということも、もう一度行きたくなる理由ですね!
他にも、お土産に力を入れていきたいそうです。
現在はかざり羹をおもたせでも販売していますが、生菓子のため日持ちしないので、日持ちする焼き菓子のようなお菓子を作っていきたいそうです。
新商品のお菓子ができるのがとても楽しみです!
( 取材:大谷大学 三回 宮元美典 )
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「うめぞの茶房」
住所:〒603-8223京都府京都市北区 紫野東藤ノ森町11−1
営業時間:11:00〜18:30
(テイクアウト、イートインのラストオーダー18:00)
電話番号:075-432-5088
定休日:不定休
Instagram:umezono_kyoto